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3月下旬、某日。
ひさしぶりに「ロボット科学最前線」の
白いロボットに目がとまった。
最近はロボットが二足で歩こうが走ろうが
全然驚かないのだが、彼には足は無い。
代わりに、おそらく寿司桶ぐらいのタイヤが
並列で2つついている、それだけ。
私の常識では、物体を点で支える場合には
3つの点が必要である。
2つの点ではその垂直方向に
倒れやすくなるはずだ。
人間の足は点ではなく、面だから倒れない。
しかし大きく左右に足を開くと、
垂直方向、つまり前後のどちらかに
倒れやすくなるはずだ。
一輪車はとにかく不安定。
二輪車は止まっている時は左右のどちらかに
足をつけないと倒れてしまう。
三輪車になると幼児が乗っても安定できる。
これが私の常識。
ところが彼には2つのタイヤしか無い。
彼の名はエミュー(EMIEW)、苗字は日立。
日立というのはとても巨大な企業だが、
オリジナリティとは縁遠い会社だと思っていた。
うちの冷蔵庫は日立だが、これにした理由は
「なんとなく」だった気がする。
彼はレーザーセンサーやらジャイロやらの
もとに、2つのタイヤを微妙に制御して自立する。
あまりわかりやすい説明が無いのだが、
前後どちらかに倒れそうになったら、
それを感知して、反対方向に必要なだけ
モーターを回して姿勢を立て直す。
これを繰り返しているということだろうか。
この倒立二輪移動機構により、最高速度6kmと
回転半径50cmを実現している。
その動きは人間生活の中においては
とても機敏で気持ちいい。
なまじロボットを歩かせるよりも
快適ではなかろうか…。
見た目を白くて丸みを帯びたボディがユニーク、
あまりに長い腕と妙にリアルな手が不似合いで、
デザイン的にはもう少し洗練が必要と思うが、
倒立二輪移動機構の彼の動きは
見ていてなんだかとても癒される。
どんな時でも倒れない彼の動きを
下記のサイトでお確かめください。
http://www.hqrd.hitachi.co.jp/merl/emiew.cfm
■その日の期待度
★★★☆☆
■その他の感情(人間たるもの、へこたれちゃイカン!感)
★★★★☆